パパ30年ぶりの読書感想文(15)~刑務所なう。 堀江貴文~
ムショ入りしていた時の堀江貴文氏の日記。
この本、未だに売れ続けているようでそれがまた「これから刑務所に入る人への贈答品」というニーズがあるそう。うーむなるほど。
収監から移送、日々の暮らしや人間模様。我々からすると非日常である刑務所内での光景やその日のお食事メニューなどが著者の心情とともに綴られており、なかなか興味深く読むことができます。
本人も冒頭で述べておりますが「安全なところから非日常をのぞき込んじゃう、少しイケナイ感覚」…。
読者は1日1日が記されたそのページを指先でパラパラっとめくって次から次へと読んでいってしまうわけですが、本人にしてみればこの一日もまた、本人なりの重さや大変さがある1日なんだよなぁ…。
刑務所の中でさえ、懲役作業の効率化や刑務所製品のブランディングに思いを巡らす堀江さんの思考には驚くとともに、なんだかちょっと笑えちゃいます。
日記以外のコンテンツもなかなか充実しており、飽きずに読めました。
時事問題に関するオピニオンや、ホリエモンの面会に来ている担当者S氏視点からのエピソード、さらには挿絵代わりのマンガまで載っております。
☆
それにしても時事問題は「あぁ、あったなー」という事件が多く、なんだか感傷的になります。陸山会、IPS細胞、オリンパス…。そりゃ歳も取るわけだ。
個人的には巻末にまとめられていた「刑務所図書館」が面白かったです。
堀江さんが獄中で読破した本やマンガ、観た映画のレビューをまとめたコーナーですね。
「とんび」読んでみよう!
ドラマ「カーネーション」も見てみたいな!長そうだけれど…。
ちなみに「刑務所なう。」これ1冊で完結かと思ったら、そういういうわけではないんですね。
「ホリエモンがシャバに戻る日や、その前後はどうなってるんだろう、そのあたりの記録面白そうだなー」…と思いながら読んでいたのでちょっと残念。シーズン2に続くみたいですね。こちらもそのうち読んでみよう。「刑務所なう。シーズン1」終了時にすでに20Kgの減量に成功している堀江さんの体重がいくつになって刑務所を後にするのか…。地味に気になってます。