WINEBREAKER ワインブレイカー

ソムリエ資格を持つyosukeの、ワインのまめちしきやソムリエ試験対策紹介ブログ。

パパ30年ぶりの読書感想文(11)~名刺&小型カードのデザイン~

たかが名刺されど名刺。

名刺は自分の分身なんてことを言う人もいますが…。

 

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この本ほんとかっこいいんですよ!

画集というかアートというか…。

そうアート!!!!

作品集なんですよね。

 

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先日「起業しよう!」と決意したようすけ。

勢いのままにまっさらなノートにガーーーっとその思いを書き綴りました。

理想・将来・現実などなど。

そこから時間軸を刻んで刻んで…「じゃあ今の今なにをする?」ってなったとき思ったのです。

 

「そうだ、名刺、作ろう」

 

この思考がまた楽しくて、

「どんなデザインにしよう」

「色は?」

「材質は?」

「フォントは?」

「キャッチコピーは?」

とか考えてるわけです。

 

そんな思いで図書館をふらふらしていた時に、普段立ち寄らない棚で偶然手にした1冊。

 いやー、すごかった!

 

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「名刺作るよ!」

と考えたときに

 

「自分で始めるビジネスの名刺なんだから好き勝手やっていいよね!誰に怒られるわけじゃないんだし振り切れていこう!!超かっこよくてとっても個性的で、『ワインの話はこの人に持っていきたいな!』『この名刺、人に見せたいな!』って思ってもらえるようなイカした名刺にしちゃうぜ!」とか思っていたんですが、

 

甘かった…!

全然、固定観念に縛られてた…!

 

デザインの素人が考えるアイデアで恥ずかしいのですが、

この本を要前に浮かんでいたアイデアといえば

せいぜいが

・角を取って丸くする

QRコードで動画にとばす

・真っ黒に白抜き、ピンク抜き

・縦書き

・透明

くらいのもんでしたがみなさん凄すぎ。

 

だって紙質が「コンクリート」ですよ。

「ブラックライトで文字が浮き上がる、黒の厚紙」とか。

浮き上がる系でいうと「体温で文字が浮き出る」とか。

美容師さんは、動く鋏をチャームに添えて。

手製のスタンプ。

マスキングテープ。

壁に飾るとフォトフレームになる。

カセットテープのモチーフ。

オルゴールのような歯が付いており、指でなぞると音楽が流れる。

実際に指先で動かせるレコードモチーフをトッピングしたカードは、DJのもの。

カードゲームのカードみたいに「個包装」とか…。

 

 

 

もう最高ー!

見てて楽しすぎました。

 

本当におしゃれな本なので、家に1冊あるとアクセントというかインテリアにもなりますし、絶対話題にもなるでしょうねー。

 

さてどんな名刺を作ろう…!!

 

ソムリエテイスティング(25)〜アルパカ制覇①シラー〜

なにかと見かける「アルパカ」。

コンビニスーパーをはじめ、いろんな場所で扱っておりますので、普段ワインになじみのない人でも、エチケットくらいは見たことがあるんじゃないでしょうか。

 

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アルパカ。

これをソムリエに語らせたとき、多くのソムリエが「あぁ、アルパカ…w」みたいなね!

 

しかし!

アルパカを否定するソムリエ様。馬鹿にする自称ワイン通たち。本当に飲んでる?

ブラインド比較試飲で、銘柄伏せられた状態でアルパカが出されたら「あぁこれはアルパカですね、おいしくないもんw」と切って捨てられますか?

 

いまや「最も身近なワイン」の一つといえるであろうアルパカ。

J.S.A.認定ソムリエYosukeによる全種試飲レポート、やっていきます!

 

第一回目は「シラー SYRAH」!

 

サンタ・ヘレナ

アルパカ

シラー

2017

 

SANTA HELENA

Alpaca

Sylah

2017

 

外観はやや淡いルビー色。エッジの色みも淡め。比較的濃厚でアタックのあるワインを生み出す品種であるシラーの色づきとしては、薄めに感じます。ディスク(ワインの水面)に紫のニュアンスが混じることもあるのですが、確認できず。

 

香りはローズマリーやタイムといったハーブに飾られた「黒コショウ」のニュアンス。「シラーの品種特性として最も挙げられる、スパイシーさ」が結構出てます。濃厚というよりは、若く辛いシラーという感じ。オーストラリアやニュージーランド、アルゼンチン、フランスのローヌ地方がシラーで有名なのですが、不思議と「フランス」の、ローヌのシラーに近しいものを感じます。

 

潰したばかりの、青々しいコショウとでもいうのでしょうか。

 

口当たりは比較的クリア。香りほどの強い主張はなくみずみずしいが、カシスやブラックベリー系の存在感ある果実味があり、充分に重さを感じられる。アタックから口の中に広がるにつれて広がっていくようなイメージ。

 

余韻にはほんのりとヴァニラを感じるざらりとしたタンニン。

度数は13.5%かな?と思いましたが正解は13%、まぁこんなもんでしょうか。

 

やっぱり、お肉が欲しくなりますね!

ハーブで香り付けした牛ステーキをシンプルに塩コショウで焼きつけたものを、厚切りでほおばりつつ流し込みたい!

 

やばい書いてて本当に食べたくなってきた…

 

 

はい!

 

いかがでしたでしょうか。

日本ソムリエ協会認定ソムリエがアルパカをテイスティングしてみたVol.1」

でした!

 

個人的にはなかなか楽しくやれました。

ブラインドティスティングのとき、意地悪で持って行ってみたいな。

ぼくだったら「ローヌのシラー 若いヴィンテージ」みたいな答えをしそうです。

 

このワインを数百円で買えるんですから全然いいなーって感じしますね!

パパ30年ぶりの読書感想文(10)~発想をカタチにする技術 吉田照幸~

あまちゃん」「サラリーマンNEO」を手掛けたプロデューサーさんによる「発想」をテーマにした一冊。あまちゃんサラリーマンNEOも知らなかったぼくですが、とても楽しく読めました!

 

なんかもう「発想」というものへのどん欲さが半端じゃない。「どうしたら面白くなるのか」を渇望し発されるエネルギー!

 

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具多的なテクニックがあったので、紹介します。

これ面白いんですよ。やってみたくなります。

 

①直感を刺激するリサーチ

②直感を具体化するリサーチ

③さらに深める内的リサーチ

 

特に①。アイデアが見つからないときに、自分の心をからっぽにして、何か面白いものないかなーと本屋やYoutubeをめぐるというもの。自分でも気づいていない自分の中にある面白いものや、やりたいことをリサーチするプロセスだと著者は言います。「些細なことや馬鹿なことを見逃さないでください」というのがポイント。

 

Youtubeよく見るのですが、見る動画ってどうしても傾向が生まれますよね。たとえばぼくならブレイクダンス、起業、ワイン、自己啓発、メンタリズム…

全然興味も関心もない動画にたどり着くことはほぼありませんが、今まで興味もなかったものの中に、もしかしたら面白いアイデアを思いつく種が眠っているかもしれない。自分でも気づかなかった自分の可能性があるかもしれない。

 

本屋もそうですね。図書館よく行きますが、見るコーナーは料理レシピ、ワイン、ビジネス書籍あたりがメイン。ふらっと目を向けたことのない棚に立ち入ってみるのも面白いかもしれません。

本はいいですよ。著者も「あれだけの知識や世界が、あれほどコンパクトにまとまっている空間はない」と言っています。

 

 

さらに「どうしたら直感が舞い降りてくるのか」という話も載ってます。

 

①起床したら5分間待つ

朝起きた瞬間に何を思考するかの重要性は、ライフコーチのクリス・モンセンさんや、メンタリストのDaigoさんも説いておりました。

 

②違う自分を試す

リスクをとることの練習として「普段しないことをしろ」と、ホリエモンこと堀江貴文さんも言ってました。「明日の朝ごはん、コンビニでアイス買ってください。朝アイスする人なかなかいないんで」と。

 

③カレーを作る(開き直る)

カレーを作る?

 

④本屋に行く

本屋いいですねー。紙のにおいもいい。

 

⑤溜まっているものを吐き出す

絶対に止まらずにノートに書きつける。これやってみましたが気持ちがいい!自分の夢中になっているものに対してひたすら向き合えるので、あっという間に時間がたちます。

 

ほかにも、強豪ひしめくTV業界で自分のやりたいことを通すための交渉術や会話術といった内容も。モチベーションの上げ方や「すり替え」「ブチ切れ」などちょっとずるい心理術を使った、人を動かす方法なども載っており、そのあたりの話も面白い!

 

序盤「この番組知らないからなー、あんまよくわからない本かもなー」と思いながらパラパラ読んでいたのですが、最終的にかなり楽しめました!

 

そして「サラリーマンNEO」「あまちゃん」見てみたくなりましたね!

 

ソムリエが明かす、プロの試飲会現場

先日「ワインコンプレックス」という試飲会に参加してまいりました。

場所のわかる写真の公開などが禁止されていたため、なんの写真もなくてすみません。

 

ワインの試飲会というのは、自分のワインに関する知識を一気に深めてくれます。

そしてもちろん素晴らしいワインに巡り合えたり、あこがれのワインを試飲できたり…と、ワインラヴァーにとって、最高のイベントです。

 

しかし、飲食従事者しか参加できないいわゆる「プロ限定」の試飲会は一般の方はなかなかよくわからない世界だったりします。なので、ちょっとだけ秘密の裏側を…。

 

 

秋晴れの都内某所。時間はお昼の12時過ぎ。

そう、飲食従事者向けの試飲会ってこれくらいの時間に行われることが多いんですよね。その後お店に出勤する人も多いので。

場所は非公開なのですが、石造りの重厚感と歴史を感じる建物…建物というより「館」って感じですね。絨毯もふかふか。中庭には青々とした芝生の緑が生えており、リエット、ピュレ、カナッペなど軽食とソファ。スパークリングワイン。

 

よく晴れた秋のお昼にスパークリング…これだけでも「なんて素敵な試飲会なんだ…」って感じだったのですが、2階建ての会場の中には40ものインポーターさん(ワインを輸入して広めるお仕事の人たち)がひしめきあっております。

 

1つのインポーターの出点数が仮にワイン10本だとしても、合計400種類以上のワインのテイスティングができます。ひとくち10ml飲んじゃったとして400種類試すと…4000ml。ボトルワイン5本強。さすがのぼくでも無理そうな量です。

 

ついつい高価なワインや有名なワインに走ってしまいそうになりますが、ぐっとこらえてまずは「お店で出せそうな価格帯のワイン」や「お客さんに喜んでもらえそうなエピソードのあるワイン」を試飲。持参したノートにテイスティングコメントを書きまくります。テイスティングコメントは財産になっていくので、必死です。

 

インポーターさんはやはり自社のものだけに限らず、知識が豊富です。せっかくの機会なのでいろいろお話してみると楽しいです。「試飲会でワインを味見しても、どんな顔をして、何を言ったらいいのだろう…」と尻込みする人がいるかもしれませんが、素直に感想を述べるのが一番です。ソムリエ資格を持っているようなスタッフも多いのですが、相手も人間。やさしく接すれば、やさしく返してくれます。

「〇〇ってどういうことなんですか?」とか普通に聞いてみたりもしますね。

 

今回はカリフォルニアワインの試飲会だったのですが、カリフォルニアの土壌や気候、最近の造り方のスタイルの傾向などたくさんの情報を教えてもらうことができました!

 

 

現地から海を越えていらしている造り手さんやインポーターさんから、話を聴ける…。これがまた重要で、ある種ワインの試飲をしていいワインを見つけるということに匹敵する財産にもなるんです。

 

樽の使われ方の傾向、海沿いと内陸の違い。10年前と最近のスタイルの移り変わり…などなどカリフォルニアワインに関するイメージや情報を、とてもいい感じに最新版にアップグレードさせていただきました。

欲を言うなら、ぼくは英語が喋れないので、それだけはもどかしい…。造り手さんともっとうまく交流できれば、さらに世界も広がりそうです。

 

そしてひとしきり試飲して回ったあとは、「シルバーオーク」「エチュード」といった有名カリフォルニアワインを試飲!エチュードピノノワールは実に素晴らしかった!のですが、もうなんか仕事を忘れてますね…。

 

 

ただこれからは、今まで扱えなかった高価格帯ワインを扱っていくことも、ビジネスとして始めていこうと思います。今回のエチュードを使える機会なんかが持てたら楽しいな。新しい挑戦に、我ながらワクワクしながら日々を過ごしております。

 

さていかがでしたでしょうか。

簡潔ではありましたが、この記事が何かのお役に立てれば幸いです。

 

またどこかのタイミングで、ほかの試飲会の裏側など公開できれば楽しいなと思っております。ここまでお読みくださりありがとうございました!

パパが起業を決意する話。

こんばんは。

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

5月からスタートした「ワインブレイカー」というブログ。先日の記事投稿でついに100記事を突破しました!

 

開設当初は訪問者数ゼロの日が続いていた時期が長いことありましたが、最近では日々100名前後の方が来てくださっているようです!

 

本当にありがたいです。

 

100記事を記念いたしましてということで、良いタイミングなのかもしれない!ということで発言しておきたいことがありまして、それが

 

「起業をする!」

 

ということです。

 

自分の本当にやりたいことを、やりたい形で発信する。

 

さまざまな形で接してきた「ワイン」というものの本当の楽しさを自分らしく伝えていきたい!

 

それは使命であり義務でありライフワークなんだと、最近感じるようになりました。

 

自分にとって最もやらねばならぬことは、何なのか。

 

仕事だからの「やらねばならぬこと」

ではなく

自分としての「やらねばならぬこと」。

 

それを自分なりに形にしていこうと思います。

 

そして随時状況をブログで公開していこうと思います。

 

 

 

37歳、二児の父。

起業を決意する。

 

はたしてどうなるのやら乞うご期待ですね!

 

応援してくださいねー。

 

ワインブレイカー 洋輔より。

ソムリエがテイスティングしてみた(24)〜ハロウィン、悪魔の蔵のワイン〜

ハロウィン近づくこの時期、よく目にするのがこの「カッシェロ・デル・ディアブロ」。電車や駅でプロモーションされているのをよく目にします。

 

いわく

 

「その昔、あまりの美味しさに盗み飲みをする者が絶えないワインがありました。

困った蔵の主であるドン・メルチョーは「その蔵には悪魔が棲んでいる」という噂を流し、

そのワインを守ったという…」

 

コンチャ・イ・トロ創業以来の伝説を語り継ぐワイン。

 

Casillero del diablo

Chile

Cabernet Sauvignon

2016

 

カッシェロ・デル・ディアブロ

チリ

カベルネ・ソーヴィニヨン

2016

 

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おりしも街はハロウィンてことで、最近このワインの広告をたくさん目にしますね。

 

穿った見方をすると、コンチャイトロは「悪魔のエピソード」と「ハロウィン」をからめて、「ハロウィンといえばカッシェロ・デル・ディアブロのワイン」ってのを根付かせたいんだろうな。去年もこのハロウィンの時期、電車や駅でたくさん広告見ました。

 

こういう売り方って、なんかチリとかニューワールドワインっぽい感じがしますね。

 

商業主義的といいますか。

 

コマーシャリズムといいますか。

 

なんかトゲのある言い方になってしまいましたが、まぁエピソードのあるワインってのは、いいものです!

 

これ買ったお店のポップには「世界最高のカベルネ・ソーヴィニヨン」との表記が。

 

世界最高のカベルネってなに基準よ…

 

 

ではテイスティングを!

 

色は、やや紫がかった濃厚なルビー色。色づきはしっかりとしており、「悪魔の蔵のワイン」の名に恥じないといえば恥じないような気もします。紫感が若さを物語ってますね。2016年。

 

香りはベリーやチェリーに、上品かつ濃厚なココナッツとチョコレートのイメージ。チリのカベルネ・ソーヴィニヨンという言葉からイメージされる「ピーマンやシシトウといった青さ」はさほど感じません。

 

どちらかというと樽のニュアンス…

ココナッツやチョコレートのフレイバーを感じる作りですね。

しかしその樽感も主張が強すぎず弱すぎずで、品種の個性も殺していないしなんともバランスが良い!

 

口当たりはまろやかながらも、フィニッシュにむかうにつれ徐々にカシスや黒砂糖のような濃厚な味わいが広がる。

 

いや美味しいじゃないか!

これが1000円強で買えるなら、べつにハロウィンの時期だけじゃなく普段使いにも全然いけそう。特にこれから寒くなってくる時期にデミグラスの煮込み…牛タンシチューなんかとあわせたら絶対最高です。

 

まとめると

 

「商業主義的なワインだからって敬遠しないで飲んでみるといいですよ」

 

ということでしょうか。

 

 

商業主義的なワインといえば、もうひと月もしたらボジョレーヌーボーの解禁日ですね。

 

意外と好きなボジョレーヌーボー

まぁ割高感はありますが…

 

今年もテイスティングして、コメントをブログにあげようと思います!

 

ソムリエがテイスティングしてみた(23)〜妻の誕生日パーティーにソムリエが選んだワイン〜

妻の誕生日。

ソムリエとしては、「どのワインを選ぼうかな?」と、

うきうきします。

 

王道のシャンパーニュ

あえてのカヴァ・ロゼスパークリング。

デザートワインのハーフボトルなんかもおしゃれかも。

むしろシェリーとか行っちゃったりして…

 

 

などなど悩みつつもワインショップでいろいろ見てみた結果、

選んだ一本は…

 

ドイツワイン🇩🇪

 

シュヴァルツ・カッツ(黒猫)…というワインにしようと思ったのですが、つい隣にあったワインのあまりのエチケットの可憐さに惹かれて、気づいたらこちらにしてしまいました。

 

Dr. Zenzen

Riesling

Reserve

 

ドクター・ツェンツェン

リースリング

レゼルヴァ


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シャープな形状に透き通るような青みが映える、美しいボトルですねー。ドイツやアルザスワインだなって感じがします。蝶のモチーフがなんともいえず可愛いです。

 

品種はリースリング。甘口から辛口まで様々なタイプのワインを生み出す、ドイツといえばの品種ですね。

 

「アロマティック品種」のひとつで、華やかでゴージャス(?)なイメージもある葡萄は、お祝いの席にぴったりではないかと!

 

それではテイスティングしてみます。

 

外観はやや淡めのレモンイエロー。グラスに注ぐと気泡が多く生まれ、フレッシュなイメージが。

 

香りはオイルや絵の具と形容される「ペトロール香」をベースに、お花やリンゴのような華やかなアロマ。結構典型的なリースリングっていう感じがしますね。

 

口当たりは厚みがあり濃厚なアタック。

しっかりしたボディ、存在感のある飲みごたえ。黄桃やパッションフルーツ系のニュアンスがあり、また、酸はほぼ感じられない。

 

辛口とは言いつつも、その柔らかでまろやかでゆったりとした味わいは、酸の穏やかさもあって若干の甘口のようにも感じられますね。

 

オイルパスタ、ミルキーなソースを使った鶏料理なんかと良さそうです!

 

ちなみになのですが、なぜぼくがもともと「黒猫」というワインを選ぼうとしたのかと言いますと。

 

ドイツには「樽の上に黒猫が座ったなら、そのワインは素晴らしいものとなる」という逸話があるのです。

 

日本では「幸せ」というイメージとはいまひとつ結びつきにくい「黒猫」ですが、もともとは

 

「黒猫が横切る=幸せが目の前を通り過ぎてゆく」

 

ということがネガティブなイメージの元となっていると言われております。

 

すなわち黒猫それ自体は、逆に幸せの象徴でもあるわけですね。

 

シュヴァルツカッツも、ドイツのリースリングを語る上で外せないワイン。そのうちテイスティングしてブログで紹介できればなーと思っております。