ソムリエが〇〇をテイスティングしてみた⑩まいばすけっとの最強コスパワイン
raposa
Cabernet Sauvignon
central valley
2017
ラポサ
セントラル・ヴァレー
2017
600円くらい
近くの「まいばすけっと」で買える「最強コスパワイン」をテイスティングしてみた。
それにしても「最強コスパ」って何をもってして言うものなんだろうか?
わかったようでよくわからない感じもしますね。
手っ取り早く酔っ払えるとかなら、もっと度数高いもの飲めばいいわけだから…味とお値段のバランスみたいなものなのでしょう多分。
まあいいか。テイスティング!
やや淡めの輝きのあるルビー色。ディスク、グラスを伝う涙は、ともに中程度。なんだか安定しているというか落ち着いた感じがします。
香りはベリーやサクランボに加え、土のニュアンスが。お花や香草の香りも。
口当たりは優しい酸とまろやかな口当たり。やや水気を感じるが、嫌な感じはありません。
余韻は短いながらも、ヴァニラフレイバーがほのかに香り、樽のニュアンスが浮き上がってまいります。
いやー美味しい!
最強コスパがなんなのかは置いといて、赤ワインの良さみたいなものが様々な角度からきちんと表現されている感じがするんですよね。
早飲みワインゆえの、チャーミングな酸味。
温暖な気候のもたらすまろやかな果実味。
そして樽のニュアンス。ニューワールドで使われることの多いアメリカンオーク樽で軽めに樽香をつけてるんじゃあないかと思いましたがどうなんだろう。
カベルネ・ソーヴィニヨンは比較的重めのワインになることが多いのですが、ボディはミディアムからミディアムフルくらいの印象。
でも全然いいかんじ。
予測度数は13%
正解も、13%
やった!
これが600円くらいで買えるとはおそるべし…。
わざわざ買って家に置いておくまでしなくても、飲みたくなった時にふらっとまいばすけっとへ行けば手に入れられるのもいいですね!
なんかまいばすけっとの回し者みたいな書き方になってしまったかな…
🍷まめちしき🍷
「カベルネ・ソーヴィニヨンは、なぜ重いワインになるのか?」
重いワイン至上主義者から根強い人気を誇る世界的品種、カベルネ・ソーヴィニヨン。
「フルボディの代名詞」とも言えるこの品種ですが、その強い口当たりの由来となる要素のひとつが
「小粒であること」
なのです。
赤ワインを作る際、タンクいっぱいにブドウを詰めて「圧搾(プレスラージュ)」という作業をいたします。その際、小粒であるということはすなわち、タンクの中を占める割合が他の品種と比べて
果皮の比率が多くなり
果肉の比率が少なくなる
ということになります。
そして、ワインの重さを決める要素の一つである「渋み」。その渋みの元となる「タンニン」という成分は果皮に含まれているため、渋いワインができやすいと。そういうわけでした!
他にも収穫時期や場所、樽、醸造と熟成の期間や造り手さんなどいろいろな要素が合わさってできるのがワインなので、「小粒であること」というのは切り口のひとつなのですが、ちょっと面白いなーと感じていただければ嬉しいです。