ソムリエがテイスティングしてみた(16)〜ソアヴェ・クラシコ〜
ソアヴェクラシコ。暑いんで買ってみました。
ソアヴェって、なんでかネームバリューがありますよね、ソアヴェ言っとくとワイン通みたいな。
あれは一体なんなのか…シャブリなんかも同じ気配がする。
MURARI
SOAVE CLASSICO
vendemmia2016
ムラーリ
ソアヴェ クラシコ
ヴェンディミア2016
そもそも「ソアヴェ」って何なのか?という話なのですが、こちらはイタリアのヴェネト州という州にある村の名称。
こちらの地域名を冠したワインが、その名の通り「ソアヴェ」というわけです。
ソアヴェ
ソアヴェクラシコ
ソアヴェスペリオレ
レチョート・ディ・ソアーヴェ
と、いろんなソアヴェがあります。
レチョート・ディ・ソアヴェは甘口で、ソアヴェ・スペリオレはちょっといいソアヴェですね。
クラシコ…すなわち「クラシカルな」。伝統的なスタイルのソアーヴェで、ソアーヴェクラシコと名乗るには、通常のソアーヴェよりもやや限定された地域での生産が必要です。
イタリアでも北に位置するヴェネト州のソアヴェ。比較的酸がしまって、キリッとした味わいに仕上がる傾向があります。
それではテイスティング!
やや緑ががかったレモンイエロー。ディスクは薄めから中程度、グラス内部を伝うワインの涙は滑らかに落ちます。
香りは柑橘系ですが、面白いのがメロンソーダのような甘みを含んだ香りが中心となっている点。なんか楽しい気持ちになります。
口当たりはまろやか。酸も穏やかで、飲み疲れしにくい印象。変に辛すぎず、かといって水っぽくもなく、果実味も芳醇ですが甘いわけじゃない…バランスが良くて、けれども優等生的ではないというか。
様々なニュアンスが渾然一体となりながら、
それぞれが邪魔し合わないというのかな。とっても美味しいです!
ヴェネト州のソアヴェ。しかもクラシコなのでちょっととっつきにくい硬い酸みたいなのがあるかなーと思っていたのですが、思っていたより全然好きなワインでしたね。
度数は13%かなと思ったのですが、
やさしめな12%でしたー。
ちなみにこのソアヴェ。
飲みきれずに1日置いたものを翌日飲んだのですが、メロンソーダみたいな風味がより前面に出てきててこれはこれでかなり好き。
こういうのって当日飲みきっていたら出会えなかったニュアンスなわけで、ワインってのは本当に面白いものですねー。