ソムリエがテイスティングしてみた(20)〜「変わったワインください」とワインショップ店員さんに言ってみた〜
通勤途中、素敵なワインショップがあります。とても洗練された綺麗なお店で、スタッフも半分くらいのひとがソムリエもしくはワインエキスパートのバッジをつけているようなところ。
そちらに週末用のワインを選びに行ってきました。
ワインショップって、見ているだけでテンションが上がってまいります。
「イタリアワインの帝王」ガヤのワインがまとめ買いなら3000円!
「サンテミリオン」が、3本どれでも1万円!
うわーすごい!!
やはり普段来ないワインショップって、別種の楽しさがありますね。
そこでのひと幕。
店員さん「なにかお探しですか?」
ぼく「えーと、週末のワインが一本ほしくて。」
店員さん「どんなのがいいとかありますか?重いとか、軽いとか…」
ぼく「なんか変わったワインが飲んでみたくて」
店員さん「…?」
そんな感じで店員のステキな女性が選んでくださったワインがこちら!
イタリア
プーリア州
アンティノリ
トルマレスカ
フィキモリ
ネグロ・アマーロ シラー
itary
puglia
ANTINORI
tormaresca
fichimori
negramaro syrah
「冷やして美味しい赤ワインです。なんだったら氷入れてロックで飲んでもオッケーですよ」
とのこと。
なるほど、たしかに変わったワインです。
しかしワインに氷入れるのは、ちょっと抵抗あるなあ…
それではテイスティング!
外観は強い青みの走ったルビー色。
グラスに注ぐ段階でその紫がかかった色あいに目を奪われます。
ディスクは薄く、グラデーションは緩やか。
「冷やして飲む」のイメージに近いような、青みがかった色みですね。
香りは、ミントを溶かし込んだラムレーズンのような独特の香り。たしかに個性的。
どんな味?
これはわくわくするかも!
口当たりはまろやか。酸は穏やかで、清涼感あるアタック。ほんのりと甘さは感じるものの、全く嫌な感じはありません。が、この果実味をシャープに感じて欲しいからこそ「冷やしてお飲みください」だったわけなんでしょうね。
イタリアには「アマローネ」という、陰干しして糖度を高めたブドウから作るワインがあるんですが、そのアマローネのニュアンス。
また、「ランブルスコ」というこれまた有名なイタリアの微発泡ワインがあるんですが、それのドゥー(deux…甘口)のような香り。
なんだか、イタリアをいいとこ取りで飲んじゃったような不思議な赤ワインでしたー。
度数は…軽そう。11%くらいかな。
正解は…12.5%と、意外としっかり。
アンティノリのワインだったのは後から知りました。イタリアの地元に根ざした一大メーカーですね。なるほどー。
氷は入れなかったけど、さわやかな気分になれました。来年も飲んでみようと思いました!