パパ30年ぶりの読書感想文(2)〜自分を超える法 ピーター・セージ〜
「最も難しいのは、自分を乗り越えることさッ」岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険第4部「ダイヤモンドは砕けない」)
自分を乗り越えるのはねー。
たしかに、難しい…!
やりたいことがあっても、
ひとつ「これに挑戦したい!」と考えると
10の「挑戦しないほうがいいよという言い訳」が出てきます。
お金かかるよ。
保証ないよ。
失敗したら大変だよ。
恥ずかしいよ。
みんなに笑われるよ。
時間かかるよ。
もっと上手なひといるよ。
もう遅いよ。
疲れるよ。
後悔するかもよ。
----それに比べて、
挑戦さえしなければ-----
今週末の日曜日も心穏やかにいられるよ。
失敗しなければ恥ずかしいこともないよ。
波風たてなければ今のそこそこの幸せのままでいられるよ。
☆
みたいな気持ちを、
超えていこう!!
☆
自分を超えるにはまず自分を「変える」ことが大事なんですが、そのへんのメソッドが実践的に書かれていてなかなか面白かったです。
感情に振り回されず「自分の中に生まれた感情の根源を見つけ、うまくつきあう。自分が本当にやりたいことがなんなのかを見つける」
見つけても、怖くて進めない。
恐怖で飛び込めない…なら「その恐怖を知り、我が物とする!」みたいなね。
そのへんは、読めばかなり力になりますよー。
☆
あとですね、著者の具体的な経験も盛り込まれていて、これがすごく面白かった!
たとえばひとつ。
・友人(お花屋さん)が著者に「200万円貸して欲しい」と申し出る。
・わけをきくと、ライバル店の花屋が店じまいするので、200万円で買い手を探していると。
・ライバル店を手に入れられれば、稼ぎも2倍になる!これはチャンス!
そんな友人からの申し出に対して著者は「花の仕入れ業者に話を持ってくこと」を提案します。その結果…
・友人「業者さん、今日はあなたの花の仕入れを2倍にできるお話をもってきました。今までの仕入れ額の2500万を、5000万にしますよ」
・友人「追加仕入れとその独占卸契約を50万円で御社と結んでもいいと思ってます」
・友人「このお話が気に入らなければ、私はこのお話を別の仕入れ業者にまるごと持っていきます」
業者はこの話を受け、友人に50万円を支払います。
次に友人はこの50万を持ってライバル店の花屋に向かい…
・友人「ライバル店さん、お店を200万円ではなく250万で売ってくれませんか?ここに現金で50万あります。これは前払金です。お店を売ってもらえればその利益からさらに200万をお支払いします」
として、友人はめでたくライバル店を手に入れましたー
パチパチパチ…
この話のすごいところはいくつかあるんですが、
①友人は、結局1円の持ち出しもなくライバル店を手に入れてる
②友人は店を手に入れられて嬉しいし、ライバル店は店が売れて嬉しいし、仕入先も売上増えて嬉しい
この2点が、特に面白くないですか!?
こんな感じにエピソードがいくつか紹介されていて、どれも「目からウロコ」って感じです。発想できる人ってすごい!
というか、この本は「あなたにもそんな発想力を!大切なのはお金じゃなく、よりよい戦略なのです」と繰り返し教えてくれます。
また他にも
・精神を成長させ、心穏やかに生きる方法
・いいキャッチコピーや文章を思いつくための具体的な方法
などなど多岐にわたる、為になるお話が盛りだくさん!どこが心に刺さるかは読む人次第かもしれませんが楽しく読めました。家に置いておきたくなる、いい本ですね!
さあ昨日の自分を超えていこうー
plus ultra!!
☆
この本は先日息子(3歳)と図書館に行った時
「パパ本借りていいかな?」と言ったところ
「これが、いいんじゃない」といって渡してくれた一冊なのでした。
出会いって不思議!
読めて良かった!
ちなみにそんな息子が選んだ本は「はらぺこあおむし」。しかも家に帰ってからよくよく見てみると「中国語版」でした…
天才かもしれない…