ソムリエテイスティング(25)〜アルパカ制覇①シラー〜
なにかと見かける「アルパカ」。
コンビニスーパーをはじめ、いろんな場所で扱っておりますので、普段ワインになじみのない人でも、エチケットくらいは見たことがあるんじゃないでしょうか。
アルパカ。
これをソムリエに語らせたとき、多くのソムリエが「あぁ、アルパカ…w」みたいなね!
しかし!
アルパカを否定するソムリエ様。馬鹿にする自称ワイン通たち。本当に飲んでる?
ブラインド比較試飲で、銘柄伏せられた状態でアルパカが出されたら「あぁこれはアルパカですね、おいしくないもんw」と切って捨てられますか?
いまや「最も身近なワイン」の一つといえるであろうアルパカ。
J.S.A.認定ソムリエYosukeによる全種試飲レポート、やっていきます!
第一回目は「シラー SYRAH」!
サンタ・ヘレナ
アルパカ
シラー
2017
SANTA HELENA
Alpaca
Sylah
2017
外観はやや淡いルビー色。エッジの色みも淡め。比較的濃厚でアタックのあるワインを生み出す品種であるシラーの色づきとしては、薄めに感じます。ディスク(ワインの水面)に紫のニュアンスが混じることもあるのですが、確認できず。
香りはローズマリーやタイムといったハーブに飾られた「黒コショウ」のニュアンス。「シラーの品種特性として最も挙げられる、スパイシーさ」が結構出てます。濃厚というよりは、若く辛いシラーという感じ。オーストラリアやニュージーランド、アルゼンチン、フランスのローヌ地方がシラーで有名なのですが、不思議と「フランス」の、ローヌのシラーに近しいものを感じます。
潰したばかりの、青々しいコショウとでもいうのでしょうか。
口当たりは比較的クリア。香りほどの強い主張はなくみずみずしいが、カシスやブラックベリー系の存在感ある果実味があり、充分に重さを感じられる。アタックから口の中に広がるにつれて広がっていくようなイメージ。
余韻にはほんのりとヴァニラを感じるざらりとしたタンニン。
度数は13.5%かな?と思いましたが正解は13%、まぁこんなもんでしょうか。
やっぱり、お肉が欲しくなりますね!
ハーブで香り付けした牛ステーキをシンプルに塩コショウで焼きつけたものを、厚切りでほおばりつつ流し込みたい!
やばい書いてて本当に食べたくなってきた…
☆
はい!
いかがでしたでしょうか。
「日本ソムリエ協会認定ソムリエがアルパカをテイスティングしてみたVol.1」
でした!
個人的にはなかなか楽しくやれました。
ブラインドティスティングのとき、意地悪で持って行ってみたいな。
ぼくだったら「ローヌのシラー 若いヴィンテージ」みたいな答えをしそうです。
このワインを数百円で買えるんですから全然いいなーって感じしますね!