WINEBREAKER ワインブレイカー

ソムリエ資格を持つyosukeの、ワインのまめちしきやソムリエ試験対策紹介ブログ。

パパ30年ぶりの読書感想文(17)~他人を支配する 黒すぎる心理術~

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どえらいタイトルですが、しぐさや色、表情などなどが相手に及ぼす影響を様々な角度から解説してくれます。そして逆説的に、相手からの言葉や動作から、相手の感情や本音を読み取ることもできるようになるという…。

 

タイトルとは裏腹に著者は

『上手に相手を「操る」ことができれば、対人関係や人とのコミュニケーションはきっとより豊かなものになるでしょう。「他人を支配する」「人を操る」スキルを手に入れるということは、「相手が気持ちよくなるコミュニケーションスキルを学ぶこと」なのです』

と述べております。

 

「相手にどういう印象を与えたいのか?」ということは、裏を返せば「相手にストレスなく自分の主張を伝えたい。わかってもらいたい」ってことでもあるんですね。

 

本の中でも触れられてますが、たとえばコンビニなんかは配置、動線、陳列、照明、音楽、滞在時間などなど心理学を応用されたものになっているといいます。また反面、カルト宗教団体が使う「洗脳」なんかも同じく心理術のテクニックがベースになっているとのこと。

 

相手の心に影響を及ぼすコミュニケーションスキルをどのように生かしていくのか。正なのか負なのか。それがすなわち「他人を支配する黒すぎる心理術」ってことのようですね。

 

さて本書で紹介されているテクニックの数々ですが、自分でも無意識にやっていたことや、逆に意識して使うようようにしていた言葉やしぐさもいくつか紹介されていました。


しかし知らなかったことも結構あります。たとえば

 

・顔の「右半分」と「左半分」どちらを相手に意識して見せた方が好かれるのか?
・会話の時に相手の「つま先の方向」をチェックするだけでわかることとは?
・甘い言葉ほど「〇〇〇」を使って伝えるべし。
・「名前を呼ぶ」だけで親密度を深める方法は?
・異性が「首を傾げた」時はいけるらしい?

 

などなど。
半信半疑なものもあるっちゃあるんですが、そこには「心理学」というエビデンス(科学的根拠)があります。信じる信じない、やるやらないは別としてちゃんと背景に数字や統計で示されているデータがある。なので読んでいてなかなか面白いです。

この本「大仰なタイトルのわりに中身は…」と名前負けしてるかと思いきや、結構ちゃんとしてます。

本書で紹介されている心理術をどれだけ使いこなせるかは人によるでしょうし、とっさのコミュニケーションで全スキルを自由自在に引き出すには練習や意識が必要でしょうが、もしそれができたなら「人を操る」とまでいくかはわかりませんがかなり相手に与える印象や、与えたいイメージコントロールできる気がしますね。

 

熟読して実践してみると、意外と手に入るものが多い本かもしれません!