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ソムリエ資格を持つyosukeの、ワインのまめちしきやソムリエ試験対策紹介ブログ。

パパの読書感想文(24)~「ブレない自分」をつくるコツ アドラー流 一瞬で人生を激変させる方法 桑原晃弥~

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フロイトユングと並んで心理術の3巨人と称されるアドラー。かれの思想をベースとした心理術を軸に、仕事や人間関係などの悩みへの向き合い方を解説してくれます。

 

アドラー心理学では、物事に挑戦するときやなにかを変えようとするときに必要になる勇気を3種類に分類しています。

 

・不完全である勇気

・失敗をする勇気

・誤っていることを明らかにする勇気

 

なかでも「不完全である勇気」。壁にぶつかったときにモチベーションが急激に下がっていくのは「完全であろうとする心」が強すぎるゆえだといいます。「誰だって不完全。失敗しながら完全に近づけばいい」と考えることが肝要だと。

 

簡単なことなようでいて、ひとつ崩れたりひとつうまくいかなかったりすると「もうういいや!」と投げ出しそうになることがたしかにあるかもしません…。

 

そんな時は「自分の中の『完全であろうとする心』が今、邪魔をしてるな」と客観的にとらえて物事に対処し継続ることで、一歩一歩進んでいくようにしたいものですね。

 

それから「なるほどー」と思ったのが「難しいことほどやさしい言葉で伝える」というトピック。引用によれば作家の井上ひさしさんは「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことをおもしろく、おもしろいことを愉快に」という言葉をのこしているとのこと。

 

うーむ。言われてみればやたら難しい言葉を使いたがる人いますよね…「イノベーションのためにマトリックス共有のミーティングでソリューションを…なんたらかんたら」みたいな。ぼくも気を付けよう…アドラーも「私はいつも私の心理術を単純にしようとしてきた」そうですよ。

 

 

ほかにも面白いテーマがいくつも!

 

・スポーツには記録の壁がたくさんあるが、ほとんどは心理的なものに思える。たとえば女子マラソンでは長い間2:20が壁とされていた。だが、高橋尚子氏が突破すると、それを破る選手が次々と現れるようになった。

 

・劣等感は病気ではない。むしろ健康で正常な努力と成長への刺激である。

 

・私たちは、さまざまな言い訳をする。

「完璧を期したい」のは、やらないことへの言い訳である。

「斎野不足」は、努力不足の言い訳だ。そして、

「準備ができなかった」のは、傷つかないための言い訳である。

だが、どう言い訳をしようが、現実に「失敗」という結果が出ては、課題は解決しない。

 

・他人の言動は気にしない。自分が動けば世界が変わる。「傍観者」「評論家」は一種の傲慢である。求められているのは自分が動くかどうかである。

 

・知識を得ただけで満足しない。現場を変える実践者になる。アドラーは学者ではなく改革の実践者であろうとしたが、知識を得るだけで満足し、実践までたどり着かない人も少なくない(これは気をつけねば…)。

 

 

アドラー心理学をベースとした行動心理学。

アドラーといえば、ドラマ化もされた話題図書「嫌われる勇気」もアドラー心理学をテーマとしたものでした。堀江貴文氏も自分とアドラーの思考の共通点を挙げたりしてました。

 

アドラー心理学

無視しては通れませんね…!