ソムリエ ワインエキスパート2次試験対策 意識するのは品種当てじゃなく「一貫性のある回答」を心がけること
こんばんは。
ソムリエのyosukeです。
本日はぼくがソムリエ試験の2時試験に合格したときのお話をしたいなと思います。
ぼくはソムリエ試験の2次は青山にあるアカデミーデュヴァンというワインスクールに通って勉強していたのですが、その辺りのお話もできましたらと思います。
まず、
・試験には、試験のためのテイスティング能力が求められる
ということがあります。
たとえば赤ワインが二つ出て、片方が淡い色味のワインでもうひとつが深く濃い色のワインだった場合、出題者はそのワインをどう捉えて欲しいのか?ということです。
アカデミーデュヴァンでは先生が
「外観と香りで、そのワインの回答の6から7割は埋められる」
と仰っておりました。
淡いワインであれば外観は「輝きのあるルビー」と表現すべきでしょうし、
逆に濃い色味の赤ワインの香りはフレッシュなベリーよりはカシスや黒系果実といったマークを選択すべきかなと思います。
繰り返しますが、なぜならそのワインには「出題者の意図」があるからなんですよね。
逆に言えば淡い色調なワインに「キャラメルやコーヒー」のような表現をしたり
濃いワインに「フレッシュでチャーミングなサクランボのニュアンス」といった回答はふさわしくないようなケースが多いのです。
「じゃあ自分が思ったような表現をするというのは間違っているのか?
出題者の気にいるような選択をしろということなのか?」
と思われるかもしれませんがこれは
「ソムリエ協会からバッジを賜る人間として、
ベーシックなワインをどう表現するべきかというその土台を試されている」
みたいに解釈して欲しいなと思います。
ワインの楽しみ方や表現は自由であるべきだと思うのですが、
反面、ソムリエとしてはある程度
「記号化されたもの」
である必要もあるんですよね。
いつでもそのテイスティングコメントからワインの味わいを思い起こせるような。
また、同じくソムリエからの言葉やワインのコメントを目にした時にその味を思い描くことができるような。
自由に表現するのもワインの一つなんですが
こうしてワインのプロとしての資質を問う試験においては
ある意味「共通言語としてのワインの表現」が求められるわけですね。
・インスピレーションは大事にすべき?
こたえは「どちらでもない」です。
目の前のワインを外観、香りをそれに従って書きつけていくだけですね。
ただ最後の品種に関してはどうでしょうね。。。
シラーとカベルネ、ミュスカデと甲州とか人によって悩むものがどうしても出てくるかなと思います。
そして、これは個人差があるのでなんとも言えないという答えしかないのですがその上で個人的でもいいというのであれば、「インスピレーションに従うべき。特に、ワイン以外のお酒の出題に関しては」です。
ぼくはウィスキーのたしかバーボンかなんかが出題されたんですが、その選択を試験直前にバーボンから別のお酒。。。ちょっとなんだったか忘れちゃったんですけど、ラムだったかな、に変えてしまい不正解となりました。
まぁそれでも受かったのでいいんですけど。
ちょっと関連する話で「品種が当たらなければならない」と思っている人がいるんですけど
僕もそう思っていたんですけれど
そこは配点としては高くはないようですね。
いまはまた違うのかもしれませんがぼくの時は品種が間違っていても表現が適正だったのでということで合格していた人が多くいました。
2次試験は感性によるものも多く、とらえどころのないところもあってちょっと難しいですが、こうして試験のためにと神経を研ぎ澄ませながらワインに向きあったり複数のワインを比べたりするのはなかなかないけいけんだとおもうので、せっかくなので楽しみながら勉強してもらえたらなと思います。