ソムリエテイスティング(32)〜カルディで買ったカリフォルニアワインをソムリエが飲んでみた〜
妻がKALDIで買ってきてくれたワイン。
せっかくなので、ブラインドで楽しんでいこうと思います。
外観は…。やや茶色がかった淡いルビー色、きわめてうっすらと青みのニュアンス。香りはハーブが中心で、ローズマリーやタイム、そこに黒蜜や黒砂糖のニュアンスがあるがどの主張もさほど強くなく、みずみずしい印象。外観の茶色もグラデーションから察するに熟成由来のものではなさそう。
さらに、きわめて薄くヴァニラ香が。
樽でしょう。この薄さがフレンチオークなど素材由来なのか、新樽ではないゆえのほのかな樽香なのか。
ぼくの判断では「一番ありえないのは、ボルドー」。色の淡さと香りのシンプルさ、口当たりのクリアさゆえです。
そう考えるとフレンチオーク使用というよりは、新樽以外を使用したゆえの樽香の淡さかな…
・イタリア サンジョベーゼ
・スペインのアッサンブラージュ
あたりかなと予測。
正解は…
レッドウッド
カリフォルニア
2014
redwood
California
Cabernet Sauvignon
2014
でしたー。
あらー😅
あんまりうまいこと当たらないものですね。
カベルネはない…と思ったのですが、残念!
外観にほのかに青いニュアンスがあったので、注意深く見られれば気づけたのかな。
いや、ピノ系だと思い込んでいたので厳しいか…
先日読んだ雑誌のワイン特集でカリフォルニアワインがいい及んでいた記述のひとつ
「自由なカリフォルニアワインには誰も追いつけない、それは、規制に縛られたヨーロッパのワインには辿り着けない領域である」
🍷そして翌日🍷
ボトルに少し残ったワインを飲んだところ、その変化に驚くのでした。
香りにはチェリーやベリーが混じり、若干感じられた水気はすっかり消えうせておりました。
口当たりはシルキーで柔らかくどこまでもなめらか。バターとバニラのまろやかな甘みとコクが豊かなボディを形成しておりました。
前日と全く違う…!
これもワインの驚きのひとつであるとともに、もしも昨日このワインを全て飲みきってしまっていたとしたらその真価にも気づけなかったんだなぁ…と、また感慨を新たにするのでありました。