パパ30年ぶりの読書感想文(13)~なぜ、あの人はいつも好かれるのか 本田健~
なぜなのか。「別に誰も彼にも好かれたいわけじゃないから…」と斜に構えずに読んでみてください。つきつめると様々な悩みはつまるところ「人間関係」に集約されると思うんですよ。そこをちょっといじってうまくいくようにしていくっていうのは、人生をいい方向に向けることにつながります。
嫌いな人や苦手な人が周囲に「ひとり」いるだけでマジで憂鬱ですよね…
そのほかの数人は好きな人だったり、別にふつーの人だったりしても
その「ひとり」がいるがゆえに、職場や学校やサークルや、楽しみにしているイベントまでもが「あー、行きたくないなー」とかなるっていう。
「過去と他人は変えられない
変えられるのは未来と自分」
といいます。
だから要はその「ひとり」との関係性を修正する方法が大事なわけです。
もう嫌だ、と思う原因が「その一人」だったとして、大体コミュニティに一人はそういうどうにもならない人がいるんです。
あー、もういいわー、っていって転職しようが、部活やめようが、バイト変えようが、その先にたくさんいる人間のうち「ひとり」くらいは、合わない人がいるんですよね。
なんかそういうふうにできているんです。
これが多くの人が勘違いするところだと思うのですが、
「やなやついるから、場所を変えよう」
という思考は「比率」を考えられていない。
その移動した先の場所に「10人」の人間がいたとして、
そのうちひとりは自分
8人はふつうもしくはいい人
そして1人が「嫌いな奴」
であれば、その「ひとり」の攻略法をゲットしない限り、どこに行ってもその「敵」と遭遇してしまうわけです。
せっかくみつけた新天地でも、ほかのいいひとたちよりも、ひとりの「嫌いな奴」にパワーを持ってかれてしまって疲弊し、「こんな環境もうやだー」ってなっちゃうんですよ。
だから、
敵を味方にする
とまではいかないまでも
敵を敵にしない
敵の存在を自分の中で処理する
ってのは人生においてものすごく重要なんですよね!
これができるかできないかで、人生の楽しさ・つらさみたいなものはものすごく変わってくる気がします。
☆
「よく頑張ってるね」の、たったひとことだけで気分は晴れるのに
人の言葉を「裏読み」しない
「心配のドラマ」の主人公に自分を据えない
なぜ相手の「ひと言」がそこまで癪にさわるのか
これらを知って過ごすか知らずに暮らすかで、人生に起こる出来事は変わらずとも「その出来事に対するとらえ方」を変えていくことができるようになるでしょう。
とてもいい一文と出会えましたので紹介します。
『前にも書いた通り、この地球上には、70億もの人類がいるのに、その時々で付き合いがあるのは、せいぜい30人から50人、多い人で百人くらいです。何百億年の地球の歴史で、この同じ時期に、同じ国に生まれ、親しくなり、手紙やメールのやり取りをしたり、一緒に仕事をありするのは、奇跡的なことです。
そういう「縁」に感謝できるか、あるいは、「なんで、こんな人たちと自分はいるんだろう」と運命を呪うかで、感じ方はまったく違ってきます。
いずれ「縁」がなくなる可能性はあるかもしれませんが、今、この時点では一緒にいるのです。それに対して、心から本当に「ありがたい」と思える人は、人間関係が上手に結べる人です。
「ありがたい」と思えない人は、どこに行っても、どんな組織に行っても、どれだけ素晴らしいグループに入っても、やはり苦しむのではないでしょうか。
「ありがとう」を積極的に使っていきましょう。』
☆
いかがでしたでしょうか。
人間関係に悩んでいるあなたの一助になれば幸いです。