WINEBREAKER ワインブレイカー

ソムリエ資格を持つyosukeの、ワインのまめちしきやソムリエ試験対策紹介ブログ。

ソムリエが明かす、プロの試飲会現場

先日「ワインコンプレックス」という試飲会に参加してまいりました。

場所のわかる写真の公開などが禁止されていたため、なんの写真もなくてすみません。

 

ワインの試飲会というのは、自分のワインに関する知識を一気に深めてくれます。

そしてもちろん素晴らしいワインに巡り合えたり、あこがれのワインを試飲できたり…と、ワインラヴァーにとって、最高のイベントです。

 

しかし、飲食従事者しか参加できないいわゆる「プロ限定」の試飲会は一般の方はなかなかよくわからない世界だったりします。なので、ちょっとだけ秘密の裏側を…。

 

 

秋晴れの都内某所。時間はお昼の12時過ぎ。

そう、飲食従事者向けの試飲会ってこれくらいの時間に行われることが多いんですよね。その後お店に出勤する人も多いので。

場所は非公開なのですが、石造りの重厚感と歴史を感じる建物…建物というより「館」って感じですね。絨毯もふかふか。中庭には青々とした芝生の緑が生えており、リエット、ピュレ、カナッペなど軽食とソファ。スパークリングワイン。

 

よく晴れた秋のお昼にスパークリング…これだけでも「なんて素敵な試飲会なんだ…」って感じだったのですが、2階建ての会場の中には40ものインポーターさん(ワインを輸入して広めるお仕事の人たち)がひしめきあっております。

 

1つのインポーターの出点数が仮にワイン10本だとしても、合計400種類以上のワインのテイスティングができます。ひとくち10ml飲んじゃったとして400種類試すと…4000ml。ボトルワイン5本強。さすがのぼくでも無理そうな量です。

 

ついつい高価なワインや有名なワインに走ってしまいそうになりますが、ぐっとこらえてまずは「お店で出せそうな価格帯のワイン」や「お客さんに喜んでもらえそうなエピソードのあるワイン」を試飲。持参したノートにテイスティングコメントを書きまくります。テイスティングコメントは財産になっていくので、必死です。

 

インポーターさんはやはり自社のものだけに限らず、知識が豊富です。せっかくの機会なのでいろいろお話してみると楽しいです。「試飲会でワインを味見しても、どんな顔をして、何を言ったらいいのだろう…」と尻込みする人がいるかもしれませんが、素直に感想を述べるのが一番です。ソムリエ資格を持っているようなスタッフも多いのですが、相手も人間。やさしく接すれば、やさしく返してくれます。

「〇〇ってどういうことなんですか?」とか普通に聞いてみたりもしますね。

 

今回はカリフォルニアワインの試飲会だったのですが、カリフォルニアの土壌や気候、最近の造り方のスタイルの傾向などたくさんの情報を教えてもらうことができました!

 

 

現地から海を越えていらしている造り手さんやインポーターさんから、話を聴ける…。これがまた重要で、ある種ワインの試飲をしていいワインを見つけるということに匹敵する財産にもなるんです。

 

樽の使われ方の傾向、海沿いと内陸の違い。10年前と最近のスタイルの移り変わり…などなどカリフォルニアワインに関するイメージや情報を、とてもいい感じに最新版にアップグレードさせていただきました。

欲を言うなら、ぼくは英語が喋れないので、それだけはもどかしい…。造り手さんともっとうまく交流できれば、さらに世界も広がりそうです。

 

そしてひとしきり試飲して回ったあとは、「シルバーオーク」「エチュード」といった有名カリフォルニアワインを試飲!エチュードピノノワールは実に素晴らしかった!のですが、もうなんか仕事を忘れてますね…。

 

 

ただこれからは、今まで扱えなかった高価格帯ワインを扱っていくことも、ビジネスとして始めていこうと思います。今回のエチュードを使える機会なんかが持てたら楽しいな。新しい挑戦に、我ながらワクワクしながら日々を過ごしております。

 

さていかがでしたでしょうか。

簡潔ではありましたが、この記事が何かのお役に立てれば幸いです。

 

またどこかのタイミングで、ほかの試飲会の裏側など公開できれば楽しいなと思っております。ここまでお読みくださりありがとうございました!