ソムリエテイスティング(29)まいばすけっとで売ってる、ペットボトルの赤ワイン
うちに「赤ワインと混ぜて作れるホットワインキット」というものがあるんです。
寒い日が続く一月…ホットワインを作ってみようかな!
と思ったのですが
けど、どのワインでそのホットワインを作ろうか。そのためにセラー内のワインどれか抜栓するのもなぁ…。ベースとなる赤ワインがなにか欲しいねーと妻と話していたところ、妻が買ってきてくれたのがこちら。
デリカ・メゾン
DELICA MAISON
エチケットに「おいしい!」って書いてあるのがなんかかわいいです。
300円くらいだったでしょうか。
容器はペットボトル。
チープ感は否めませんが、処分しやすいし小さな子どもが割る心配もないので、そこは安心でもあります。
それではテイスティング!
外観は極めて明るく淡いルビー色。エッジにオレンジのニュアンスが見受けられますが熟成したピノノワールやネッビオーロのような雰囲気というよりも、ポートワインなんかを思わせるようなキラキラした輝きがあります。グラス内部を伝うワインの涙は見つけるのが難しく、ここからもアルコール度数の低さが推測できますね。
香りはシロップ漬けにしたベリー、黒砂糖といった糖度を感じる甘いアロマ。スワリングする(グラスをくるくる回す)ことでハーブっぽい香りが若干立ち上ります。
口当たりはベリーに加え、やや乳性を感じる酸味とカシスのフレーバー。ボディはライトでのみやすく、「甘みがあるわりにカシスを感じる」のがなんだか楽しいです。
余韻は短くタンニンも弱い。すっと消えていくような軽やかなワイン。
全体的にやや甘めなのですが、ある程度テクスチャーのしっかりした酸味が芯になってくれているので意外とベタつかず軽やかに飲めました。
この時「絶対合う!」と思って先日作ったかぼちゃとそぼろの甘辛煮を出してみました。
合わなくはなかったのですが、かぼちゃのねっとりとした濃厚な甘みに対して少しワインが負ける感じはあったかもしれません。
このワインは当日だけで飲み切ることはせず、翌日翌々日と少しずつテイスティングしてみたのですが、甘みと酸味が日ごとに増す感覚がありましたね。なんだかいい感じでした。
それにしても食後に甘いワインがあるって、贅沢!デザートワインにはまりたくなりそう…
食後にちびちび飲みながら、子供を寝かしつけた後の妻とゆっくり話したりしつつ夜を更かすなんてのも、なかなか楽しそうじゃないですか!
…そういえばホットワイン作るの忘れて飲み切ってしまったな。
今夜はパパがコックさん(54)〜ヘルシームネ肉の鶏水晶〜
お手頃価格の鶏むね肉を何枚か購入したのでま止めて作りました!
鶏むね肉は低カロリー高タンパクで、年末年始やお正月と体型が気になっちゃうこの時期の味方ですね。
独特のパサパサ食感をもつ素材なので、どのようにして口当たりよく調理するかが永遠の課題なのですが、おどろきの超しっとり食感!
簡単だしおすすめですー!
)〜ヘルシームネ肉の鶏水晶〜
鶏むね肉…一枚
しょうがチューブ…2センチくらい
和風顆粒だし…大さじ1.5杯
片栗粉…大さじ2杯
①
鶏むね肉の皮を外し、一口大に切る。このときそれぞれの大きさが均一な方が火が通りやすいです。
②
鶏むね肉にしょうがチューブと顆粒和風だしをもみこみ、15分程度おく。
③
鍋にたっぷりのお湯を沸かしたら片栗粉をまぶし、②の肉を投入。中火にして2分程度茹でる。
④
火が通っていたら(ひとつ取り出してカットし、断面を確認するのがいちばん確実です)、氷水をはったボウルに肉をとる。
もし火が通ってなければ、火を止めたお湯の中で1〜2分程度様子を見ながら放置するとしっとりとした仕上がりになります。
⑤
肉は水を切る。必要であればキッチンペーパーも使用して水気をとり、完成!
🍷ワインとのマリアージュ🍷
比較的淡白な味わいなので、赤よりは白でもいいくらいですね。しかしここは和風な味付けに沿って日本ワインを合わせていただきたいです!
しかし甲州は軽すぎるでしょうから、ロゼとかいってほしいですね!あまり甘味に寄せておらず、ドライめなタイプのもの。つるりとした口当たりにあわせてなめらかなシャルドネの白なんかも合いそうな感じがしますね。
今回は刻んだ万能ネギを飾って仕上げました。
もしよろしければお試しくださいませ!
パパの読書感想文(32)〜大人のためのワイン絵本 ファニー・ダリュセック〜
新年は、ワインのかわいい絵本を紹介します。
図解で説明してくれてわかりやすい上に、土壌や気候がワインに及ぼす影響などもきちんと整理して記載してくれております。
また、ちょこちょこはさまれるトピックも興味深い。ちょっとした時に話題の小ネタに使えそうなものがあって得した気分になります。
☆
たとえば。
フランスシャンパーニュの歴史ある一角を担う
「ヴーヴ・クリコ」というシャンパンがあります。
ヴーヴとは「未亡人」の意。バルブ・ニコル・コンサルダン夫人は若くして夫を亡くし、女手ひとつでシャンパーニュの醸造を受け継ぎこのワインを完成させます。シャンパーニュ作成工程に欠かせない「動瓶」という手順を発見したのも彼女。これによりワインの色調の濁りが消え、従来までのシャンパーニュとは一線を画す洗練された色調のものとしてテーブルを彩ることができるようになったといいます。
妙齢のご婦人や、女手ひとつで頑張っているレディにヴーヴ・クリコをサーブする機会があるとしたら、ぜひともこちらのエピソードを添えてご用意したいものです。
1
ところで話は変わって「ソムリエの資格を持ってます」というと
「ワインについてわからないことなんてないんですよね!」なんて言われることがあるんですが、そんなことないんですすみません。
(もちろんワインに関する知識と愛情は並々ならぬものがあると自負はしておりますが)
むしろソムリエになって以降、「得た知識を劣化させないための復習」や「最新情報へのアップデート」などなど勉強することはたくさん。
また、試験内容は「日本ソムリエ協会」が毎年発行している教本から出題されるのですが、その教本に載っていないような情報も知っておかなければなりません。
ソムリエにもいろいろな人がいて、心からワインにハマってその面白さを追求しようとする人もいれば、会社で必要な資格だからと取得する人もいます。
とったはいいけど別にワインはそんなに…という人も。
別に誰が良くてどれが悪いというわけではないのですが、個人的にはワイン楽しいのでますますいろいろ知りたい!そして、培った知識を広げていくことができれば楽しいなーと考えております。
☆
話が逸れましたが「大人のためのワイン絵本」とてもらかわいい装丁とデザインで「ワインに興味あるけど難しそう…」と考えてるワイン初心者の方からぼくみたいなソムリエまで、幅広い人たちに楽しんでいただける一冊ではないかと思いました!
表紙もすごくかわいいので、なにげなくそのあたりに置いてあるだけでも、インテリア・オブジェクトとしても絵になりますよー。
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
なんだかんだで激動の2018年を過ごしてしまったyosukeです。
いちばん大きいのは年末に転職したことだな。
今月から全く新たな業種職種で生きていきます。
不安だよー
さて2019年、2020年は自分にとって超大事な時期になると品川の占い師に言われましたので、抱負ってものを記しておこうと思います。
<仕事編>
・新しい仕事をちゃんとやる。
・アウトプットを意識した働き方を心がける。
<サイドビジネス編>
・動画配信を始める。2019年に100本動画を作る。
・ウェブサイト作成をする。
・酒販免許を取得する。
・実際に利益を生み出す。
<自分磨き編>
・ブレイクダンスなにかしらのイベントに出る。
・英会話を学ぶ。外国人とさし飲みをする。
・本を100冊読む。
<家庭編>
・料理を惰性でマンネリのメニューにしない。
・感謝する。
・「してあげる」という意識を持たない。
・どっちでもいいよと言わない。「なんでもいい」「どっちでもいい」は罰金100円。
切実なのはダンスの継続方法ですね。
場所と時間がなぁ…。
逆に言えばその二つの解決さえ出来れば。
ワイン
起業
を主な柱として、2019を生きていこうとおもいます。妻と子供が元旦から胃腸炎にかかり、なにやらぼくもちょっと調子おかしい。健康も大事ですね。
また、ヤバTが推されてますが今年ブレイクするのは「オメでたい頭でなにより」だということを予言しておきます。
さてそれでは本年もよろしくお願い致します!
今夜はパパがコックさん(53)〜土鍋で炊き込みごはん炊いてみた〜
このあいだ水炊き鍋やりまして、そのときのお鍋のスープが余ったのです。
ふつうにシメで雑炊やうどんやってもいいんですが、なにかにつかえないかなー、と思い、ごはんを炊いてみました!
放置系なのでちょっとだけ(小一時間強)時間はかかりますが、とっても簡単。
鍋の出汁でなく普通のお水でもおいしくできますよー。
☆土鍋で炊き込みご飯炊いてみた☆
米…2合
水…400㏄
乾燥昆布…一枚
鶏肉(胸肉)…1枚
にんじん 1/2本
大根…3センチ程度
玉ねぎ…1/2玉
(A)
酒…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
みりん…大さじ2
めんつゆ…大さじ2
①
米を洗い、土鍋に水、乾燥昆布と一緒に漬け込んでおき、30分放置し吸水させる。
②
鶏むね肉をそぎ切りにし、大根をいちょう切りに。人参は輪切りにして型抜きで抜いておく。玉ねぎも輪切りにしておく。
③
調味料(A)をあわせ、土鍋に入れて②の具材も土鍋へ追加する。
④
土鍋に蓋をし、強火にかける。沸騰して土鍋の蓋の空気穴から湯気が出てきたら弱火に落とし、10分炊く。
⑤
火を止め、15分蒸らす。
以上で完成です!
意外と簡単です。
仕上げにざっくりカットした水菜、炒りごまで飾ってます。
わりと優しいお味なので、妻も「離乳食にいいねー」と言ってくれております^_^
🍷ワインとのマリアージュ🍷
あっさりとしただしの風味に、ほんのり香るお醤油。きわめて繊細で軽やかなワインが良さそうかもしれません。
日本ワインかな…
あと、繊細に作られたグルナッシュなんかもいいんじゃないかと思います。カベルネフランとかも良さそう。あと若飲みのピノ・ノワールあたりも合うでしょうか。
オーガニックワイン合わせてみるのも良さそうですね!
今年も一年お疲れ様でした。
よろしければ参考になさってくださいね!
パパの読書感想文(31)~あえて、レールから外れる。逆転の仕事論 堀江貴文~
8人のイノベーターによって語られる、8つの人生。
①書家「武田双雲」
③きゃりーぱみゅぱみゅ仕掛人「増田セバスチャン」
④芸人「田村淳」
⑤Youtuber「HIKAKIN」
⑥「萌え」を流行語にした「小田吉男」
⑦役者、監督そして「Ultra Music Festival」を日本でブレイクさせた「小橋賢児」
いずれ劣らぬ曲者ぞろい。
たとえば岡田斗司夫さんは「ぼくは自分以外の人間はみんな犬だと思っている」とか言ってます…堀江さんは「賢い犬」だそうですよw
それにしてもどの人のエピソードも強烈!
本って、まったく別の人の人生と、経験を、なぞるように追体験してさらにそこを凝縮したものを得られるからすごいですよね。
そんな中で個人的に面白かったのエピソードは、どういうわけかHIKAKINでした…笑
…HIKAKIN!
押しも押されぬトップユーチューバー!
もちろん名前は知っておりますが動画はひとつも見たことありませんでした。が、彼の語る言葉にはなぜかうなずける部分が多かったです。
ぼく自身Youtube、見ないわけではないんです。
・ブレイクダンス関連。
・バンドのPV。
・英会話。
・ワイン関連。
・自己啓発。
・行動心理。
・ビジネス。
・ニュース。
などなど、「見ないわけではない」…っていうより、結構見てますねw
たしかにずーっとなにかを流したり聞いりしてはいるな。
ただ、方向性が偏っているというか勉強になりそうなものが基本好きなんです。
なのでHIKAKINとかのあげているエンタメっぽいものはあんまり見ません。
それにしても、どうしてぼくはHIKAKINの文章に面白さを感じたのだろうか。
その答えになりそうなセンテンスは、これ。
「勝手な分析ですが、ユーチューバーはクラスでイケイケのグループだった人より、イケてないグループにいた人の方が、人気者になれる傾向があります」
そうか同類である陰キャの気配を感じ取っていたのか…w!
(でもここはなにげに動画配信者にとって大切なポイントにも思えます)
彼は、毎日決まった時間に更新するということを続けていたんですね。
動画作って編集してアップして…って毎日どころか週2週3でも大変でしょうに、時刻まで決めて毎日動画をあげるのってすごすぎですよ。
堀江さんも「トップランナーが毎日まじめに更新したら後続はとても追ってこれない。」という言葉をかけてます。
ぼくも来年はYouTubeに動画を上げることに挑戦していこうと思っております。
それにあたってヒカキンの本の一冊くらい読んでおくべきなのかな。
なにかのヒントやきっかけが得られるかもしれませんしね。
他に気になった人といえば、やはり岡田斗司夫さん。なかでも
「ミュージシャンはCD販売ビジネスではお金が取れない。音源はただでばらまいて、コンサートに来る人からお金を取るべき」との例を挙げてコンテンツそのものを商品とするビジネスことへの危うさと、そのものではなく周辺にはにこそビジネスチャンスがあるという点にはすごく同意できました。
それにしてもこの人の家族感とか、恋愛観とか、すごい。
愛人80人とか。
8人の彼女たちと家族作りたいとか。
発送がブッ飛びすぎててついていけませんが、こういう突き抜けた考え(しかも本人は「それのなにがおかしいのかわからない」という)からイノベーティブなアイデアは生まれるのかもしれませんね。
年末年始、お時間ある時にぜひゆっくりお読みくださいませ。
正月ボケにも効きそうです。
来年もまた本をたくさん読みたいなー。
ソムリエテイスティング(28)サンテステフ
クリスマスイブ。
ワイン、飲まれておりますか?
私見ですが日本で一番ワイン飲まれる夜じゃないんでしょうか。たぶん、最近のボジョレヌーボー解禁日とかより今夜の方がたくさん飲まれますよね。どうなんだろ、調べてみようかな。
ちなまにぼくは今夜は、フランスのボルドー、メドックの北部に位置する「サンテステフ」という村のワインにしました。
シャトー・ヴュー・クートラン
Chateau Vieux Coutelin
Saint Estephe
クリュ・ブルジョワ
CRU BOURGEOIS
2013
ぼくがソムリエ試験を受験するときに妻がこの村の名前をずっと「さんてくてく。てくてくてくてく。」って言っていたのを思い出しまして、いっしょにてくてくを飲もうかなーと。
ちなみに、このクリュ・ブルジョワという表示は…
サンテステフのある「メドック」という地域には「メドックの格付け」という有名なランキングがあり、61のシャトーが1級〜5級にランク分けされております。
クリュブルジョワは、その5級のひとつ下ってことですね。
…とはいえ、フランスボルドーにおいてのクリュブルジョワ。この地域の一般シャトー以上のお墨付きなので、その実力は推して知るべしですよー!
ちなみに今夜。メインのチキンが燻製ということでそこまで濃厚すぎるものでもなかったので、ニューワールドよりもフランス、ヴィンテージ2013。いい感じにこなれてきてるフランスワインいいんじゃないかなーと思い、選びました!
結果めっちゃよかったです!
そんなわけでテイスティング。
色調は濃いルビー色。グラスの底が見えない。やや茶色みかがったエッジに熟成しはじめている感を感じますね。
カシスとベリー、そして何よりヴァニラ。ヴァニラ香がほのかで上品。こういうのってフランスぽくていいなぁと思います!
口当たりは、香りのボリュームに比べてだいぶ素直。ハーブが中心で滑らか。ちょっと水気あるかなと思いましたが、抜栓から1時間もすると角が取れてまろやかで滑らかといった感じに。2013ヴィンテージなので5年くらい待っての抜栓だとこんな感じかなー、という想定内な美味しさって感じでした。
美味しかったですー!
ちょっと香りに比べてボディが弱い感じもしなくもないですが、総じてバランスがいい。
そして開きかたがなかなか優雅。2時間後くらいにはハーブ香のきつさがかなり和らいで、カラメルや薔薇、スミレの花のようなニュアンス。
度数は13%かなと思いましたが12.5%で、おしくも当たらず。度数当て簡単そうで難しいなぁ。
とはいえかなり楽しめました!
ある程度熟成したワインは飲み進めていく過程で表情が変化するから面白いです。
セパージュは、
カベルネ・ソーヴィニヨン65%
メルロー30%
プティブェルド5%
とのこと。
まあそんなかんじでしょう!メルローらしきまろやかな果実味は確かにあった気がします。
プティブェルドは絶対わかんなかったけど…
ワインやっぱ楽しいな。
来年はもっとワイン情報をアップしよう…!