ソムリエが〇〇をテイスティングしてみた(13)チリのシャルドネ
シャルドネです。世界で最も育てられている白品種。この品種のもつ個性は「個性がないこと」。無個性という個性を有する品種ですね。
冷涼な地域ではドライでシャープに、温暖な気候ではフルーティで果実味豊かに仕上がる傾向があります。
樽を効かせてもいいし、効かせなくてもいい。
単一(シャルドネオンリー)で作られることもあればアッサンブラージュ(ブレンド)でもよく使われる。
そういう意味では造り手のスタイルを全面に出すことのできる、腕の見せどころ的品種と言えるかもしれませんね。
たとえば
「ジャン・マリー・ギュファン」という造り手さんなんかは「シャルドネの魔術師」なんて呼ばれたりしてます。
そんな変幻自在のシャルドネ。
白ワイン愛好家はハマるひと多いですねー。
しかしハマるとキリがない品種でもあります。
さて!
本日のシャルドネはいかがでしょうか。
テイスティングしていきましょう!
el glan
COMPLOT
chardonnay
chile
2017
エル・グラン
コンプロット
チリ
2017
400円くらいで購入しました。
淡いレモンイエロー。ディスクは薄く涙の落ちるスピードも速い。
素直な味がしそうだなーっていうのが外観からの印象ですね。
香りは控えめなレモンやライムなど酸を伴った柑橘のニュアンス。みずみずしくフレッシュなイメージ。口当たりは滑らかで、ゆったりとした酸が徐々に広がり、ゆっくりと消えてゆく。
樽の風味は感じにくく、ストレートな印象。若く、シンプル。
安旨ワインって感じでいいですねー。
このワインは近くの輸入食品を扱うスーパーで購入したのですが、そこでカップルが「このワインかわいいー、しかも超コスパいい!チリだしきっと美味しいよ!」って言ってました。
最近思うのですが、飲み手の人たちはすごく知識を持ってますよね。お店に来るお客様も詳しいし、ワインを本当に好きで声をかけてくれる人も多い。数年前とは全然違う。詳しいひとは本当に詳しくてソムリエとして負けてらんない!
そんな人たちを相手に、ソムリエ洋輔によるさらに感動できるワインを探す旅は続いてゆく…笑