WINEBREAKER ワインブレイカー

ソムリエ資格を持つyosukeの、ワインのまめちしきやソムリエ試験対策紹介ブログ。

ソムリエがテイスティングしてみた(23)〜妻の誕生日パーティーにソムリエが選んだワイン〜

妻の誕生日。

ソムリエとしては、「どのワインを選ぼうかな?」と、

うきうきします。

 

王道のシャンパーニュ

あえてのカヴァ・ロゼスパークリング。

デザートワインのハーフボトルなんかもおしゃれかも。

むしろシェリーとか行っちゃったりして…

 

 

などなど悩みつつもワインショップでいろいろ見てみた結果、

選んだ一本は…

 

ドイツワイン🇩🇪

 

シュヴァルツ・カッツ(黒猫)…というワインにしようと思ったのですが、つい隣にあったワインのあまりのエチケットの可憐さに惹かれて、気づいたらこちらにしてしまいました。

 

Dr. Zenzen

Riesling

Reserve

 

ドクター・ツェンツェン

リースリング

レゼルヴァ


f:id:sommelier-yosuke:20181021222000j:image

 

シャープな形状に透き通るような青みが映える、美しいボトルですねー。ドイツやアルザスワインだなって感じがします。蝶のモチーフがなんともいえず可愛いです。

 

品種はリースリング。甘口から辛口まで様々なタイプのワインを生み出す、ドイツといえばの品種ですね。

 

「アロマティック品種」のひとつで、華やかでゴージャス(?)なイメージもある葡萄は、お祝いの席にぴったりではないかと!

 

それではテイスティングしてみます。

 

外観はやや淡めのレモンイエロー。グラスに注ぐと気泡が多く生まれ、フレッシュなイメージが。

 

香りはオイルや絵の具と形容される「ペトロール香」をベースに、お花やリンゴのような華やかなアロマ。結構典型的なリースリングっていう感じがしますね。

 

口当たりは厚みがあり濃厚なアタック。

しっかりしたボディ、存在感のある飲みごたえ。黄桃やパッションフルーツ系のニュアンスがあり、また、酸はほぼ感じられない。

 

辛口とは言いつつも、その柔らかでまろやかでゆったりとした味わいは、酸の穏やかさもあって若干の甘口のようにも感じられますね。

 

オイルパスタ、ミルキーなソースを使った鶏料理なんかと良さそうです!

 

ちなみになのですが、なぜぼくがもともと「黒猫」というワインを選ぼうとしたのかと言いますと。

 

ドイツには「樽の上に黒猫が座ったなら、そのワインは素晴らしいものとなる」という逸話があるのです。

 

日本では「幸せ」というイメージとはいまひとつ結びつきにくい「黒猫」ですが、もともとは

 

「黒猫が横切る=幸せが目の前を通り過ぎてゆく」

 

ということがネガティブなイメージの元となっていると言われております。

 

すなわち黒猫それ自体は、逆に幸せの象徴でもあるわけですね。

 

シュヴァルツカッツも、ドイツのリースリングを語る上で外せないワイン。そのうちテイスティングしてブログで紹介できればなーと思っております。