パパの読書感想文(30)~ドラッカーの時間管理術 吉松隆~
ドラッカーとは。
今なお多数の関連書籍が生み出されておりますね。
まず浮かぶ本はといえば
「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」…通称「もしドラ」と呼ばれるやつでしょうか。一時期話題図書になっておりましたね。ぼくはいまだに読めていないのですが読んでみようかな。
さて。
本書は経営学者ドラッカーを「時間管理術」という切り口から分析した一冊。
「一人で二日かかる仕事を2人でやればかかる日数は何日になるだろうか。答えは4日である」とかいろいろ面白いことが書いてあります。
大切なのはまず「時間を俯瞰すること」。
実際に自分がどう時間を使っているのか、タイムスケジュールを書いて記録してみましょう。
自分の認識と現実、驚くような差があります。
☆
個人的に「おぉー」と思ったのは、本書の最終章のワークその名も「残されている時間」。おもしろそうだったので今実際にちょっとやってみましょうー。
①あなたの人生が残り1日だとしたら、どのように過ごしますか?
・妻とワインを飲みながら話をする
・子どもたちと写真を撮る
・3歳の上の子と公園で遊ぶ
・大切な友人何人かと電話で話す
・両親とおじいちゃんに電話をする
・未来の子供たちにビデオレターを撮る
②あなたの人生が残り一週間だとしたら、どのように過ごしますか?
・家族で旅行に行く
・大切な人たちに会いに行く
・食べきれないくらいたくさんの料理を作って、冷凍しておく
・友達とワインを飲みながら騒ぐ
・妻への手紙を書く
③あなたの人生が残り1年間だとしたら、どのように過ごしますか?
・ダンスのイベントに出る
・ライブを企画する
・本を書く
・Youtubeに動画をあげる
・両親を旅行に連れていく
・大切な人たちにふさわしいワインを1本ずつ選び、送る手続きを取っておく
④あなたの人生が残り10年間だとしたら、どのように過ごしますか?
・起業する
・ワインセラーとワインを買う
・子どもにギターとベースやダンス、読書を教える
・妻とフランスに行ってワインを飲む
・英会話をやる
・Youtubeに動画をあげる
⑤あなたは残された人生をどう過ごしますか?
・ワインの勉強をする
・英会話を学ぶ
・家族を大切にする
・ダンスの練習をする
・バンドをやる
・起業する
・友達と会う時間を作る
・家族を大事にする
☆
①の「あと1日しか生きられないとしたら何をしますか?」みたいなのってまぁよくある、使い古された問いかけではあるかと思います。が、そこから徐々に現在に向けてスペースを広げていくと、このように自分の今の立ち位置や本当にしたいこと…すなわち「自分に与えられた時間をどう使うべきか」というところにフォーカスしていけるというわけですね。
シンプルな仕掛けなのですが、「あぁこうやつねー」…と思わず実際にやってみてほしいです。ぼくもいざ書きつけてみると意外と感傷的な気分になっちゃって。
のめり込んで「あと1年だったら…」とか考えながらやれてしまいました。
頭の中で考えるのと、実際に手を動かして文字に起こすのだと全然違いますね。
家族。
ワイン。
友達。
ダンス。
バンド。
時間を割くということは、命を割くということと同義ともいえます。
つまらない時間の使い方や、やりたくもないことに1日の大半を費やすということは、命の一部をドブに捨て続けているともいえます。
時間を管理するということは、命をどう使うかってことでもありますね。